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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.11.18)国連総会(第3委員会)が拉致に関する決議を採択

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.11.18)国連総会(第3委員会)が拉致に関する決議を採択

11月17日(現地時間16日)、ニューヨークで開催中の第77回国連総
会第3委員会において、EUが提出した北朝鮮人権状況決議が採択されました。2
021年12月の国連総会及び2022年3月の人権理事会と同様、わが国はE
U起案の同決議案の共同提案国となりました。

 なお、同決議案は、第3委員会の採択のみでは成立せず、12月中旬に予定さ
れている国連総会本会議で採択される必要がありますが、第三委員会は総会と同
じく全加盟国が参加しますので、採択されることはほぼ間違いないと思われます。

 また、昨年の決議案と比較して、外務省がかなり頑張って新しい表現を追加す
る交渉をしたことが分かります。

■国連総会(第3委員会)が拉致に関する決議を採択

(1)第77回国連総会(第3委員会)における採択状況
 日本時間17日未明、ニューヨークで開催されている国連総会第三委員会で、
北朝鮮人権状況決議が昨年と同様コンセンサス(※)で採択された。


(2)本件決議案における拉致問題に関する言及

【前文】

(日本人拉致問題に関する言及)

 拉致被害者及び家族が高齢化している中、深刻な人権侵害を伴う国際的な拉致
問題及び全ての拉致被害者の即時帰国の緊急性及び重要性を、深刻な懸念をもっ
て改めて強調。

 拉致被害者及び家族が長きにわたり被り続ける多大な苦しみ、特に2014年
5月の日朝政府間協議に基づき、北朝鮮が全ての日本人に関する調査を開始して
以降、北朝鮮が何ら具体的かつ前向きな行動をとっていないこと、並びに、強制
的失踪作業部会からの複数回の情報提供要請に対して同一かつ実質的な内容がな
い回答をしていることに対し深刻な懸念を表明。

 北朝鮮に対し、全ての強制失踪の申立てへの対処に当たり、拉致被害者及びそ
の家族の声に真摯に耳を傾け、被害者の家族に対する被害者の安否及び所在に関
する正確かつ詳細な情報の誠実な提供、全ての拉致被害者に関する全ての問題の
即時解決、特に全ての日本人及び韓国人拉致被害者の即時帰国の実現を改めて強
く要求。

【本文】

(北朝鮮に対する要求等)

●北朝鮮の組織的かつ広範で深刻な人権侵害を最も強い言葉で非難し、その終結
を強く要求。国連調査委員会(COI)、独立専門家及び国連人権高等弁務官事
務所(OHCHR)の勧告を遅滞なく実施するよう要求。

●他国からを含め、大規模かつ国家の政策として行われた北朝鮮による組織的な
拉致、本国への帰還の拒否、及びそれに伴う強制失踪を非難。北朝鮮に関係者と
の建設的な対話を行い、全ての拉致被害者の即時帰国の実現確保を含め、国際的
な重大な懸念であるこれらの問題を誠実かつ透明性をもって早急に解決すること
を強く要求。

「めぐみへの誓い」上映会終了

人権シネマフォーラム in 宇部

映画「めぐみへの誓い」 上映会開催いたしました。

令和4年9月25日(日)、宇部市男女共同参画センター・フォー・ユーで開催する事が出来ました。

約50名の一般来場者の方々に映画の鑑賞をしていただき、後半の特定失踪者問題調査会代表の荒木和博先生を交えたトーク会では、身近な拉致問題の現実についてのお話を聞いていただきました。

本上映会実行委員
宇部市議会議員 岩村 誠 実行委員長
宇部市議会議員 山下 節子 副実行委員長
より、開会の挨拶で上映の幕が開きます。


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上映中は、約1時間40分の長い映画ですが皆さん真剣な眼差しでご覧になってました。

休憩を挟みまして、特定失踪者問題調査会から 荒木和博代表、石原倫理幹事のお二人、宇部市の特定失踪者 國広富子さんの妹さんお二人、救う会山口 加治満正事務局長の5名の登壇者でトーク会をおこないました。


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國広富子さん自宅付近の失踪現場での現地調査の報告や、日朝平壌宣言当時の裏話など興味深いお話をしていただきました。

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トーク会では、下関市の特定失踪者 河田君江さん、山口市の特定失踪者 西村京子さん、のお母様お二人も参加の予定でしたが、お二人ともご高齢でありまた、体調もすぐれなかった為欠席されました。

ある日突然に失踪し連絡も一切無く、生きているのか、死んでしまったのかさえ分からずに何十年も家族の帰りを待っている家族がいます。
北朝鮮に拉致をされた家族は政府認定の17名だけではないのです。
この山口県でも警察発表の「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない方」は11名にもなります。
拉致された当人含め親、兄弟、にも長い時間が経ち過ぎました。
「生きているうちに一目会いたい、抱きしめたい」
その思いを叶えられるよう、我々は少しづつでも一歩一歩でも解決に向け前進しよう。
そんな気持ちを参加者全員が心に感じた集会でした。












「めぐみへの誓い」上映会

人権シネマフォーラム in 宇部

映画「めぐみへの誓い」 無料上映会を開催いたします。

日時 : 令和 4年 9月 25日 (日) 開場12:30~  開会13:00

場所 : 宇部市男女共同参画センター・フォー・ユー

主催 : 「めぐみへの誓い」上映会in宇部・実行委員会&救う会・山口

・ 北朝鮮による拉致事件は現在進行形の日本国民に対する犯罪テロ行為です。
入場料無料です、ご来場お待ちしております。


めぐみへの誓いチラシ表
めぐみへの誓いチラシ裏



日本政府は黙殺してきま した。

【調査会NEWS3621】(R4.6.20)

――――――――――――――――――――――
<田中実さんと金田竜光さん>

 荒木和博

 既に何度か指摘してきましたが、政府認定拉致被害者田中実さんと特定失踪者金田竜光さんについて、北朝鮮側からリストが提示されたにもかかわらず日本政府は黙殺してきま
した。

 有田芳生・参議院議員(立憲民主党)の著書『北朝鮮拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書)にもこのことが書かれています。私自身は有田さんとは思想的にはか
なり違いがありますし、本書にも意見の異なる部分がいくつもあるのですが、田中さんと金田さんのことについてはその通りだと思います。特に気になったのは情報を隠蔽すると
きに安倍総理が認め、菅官房長官(当時)が猛反対したというくだりです。本件と直接関係のない情報ですが、これを裏付けるような話は私も聞いたことがあります。

 8年前のストックホルム合意のとき、様々な情報が流れました。30人くらいのリストがあるとの話もありましたし、実際に何人か名前を伝えてきたマスコミ関係者もいました
。少なくともこの時点で田中さんと金田竜光さんの名前が出ていたこと、そして政府がそれを黙殺したことは間違いありません。おそらくは他の特定失踪者の名前も出ていたので
しょうし、2人についてももっと前から名前は出ていたと思います。

 前にも書きましたが田原総一郎さんは有本恵子さんのご両親に訴えられた裁判で提出した陳述書の中で次のように言っています。?「私(田原氏)は、(北朝鮮から)帰国後の
平成19年11月8日、外務省にて、外務省幹部4人と拉致問題について話し合いました。(中略)私が、ソン・イルホ大使が『8人以外に複数の日本人が生存している』と話し
たことを伝えたところ、外務省幹部は『同じ話を聞いているが、8人以外の複数の日本人が帰国しても、北朝鮮に対する世論が好転することはないと判断したため、その話はなか
ったことにした。』などと話しました」

 平成19年、つまり2007年ですからストックホルム合意よりさらに7年前です。私はこの頃から田中さんと金田さんの名前は出ていた、あるいは名前は出なくても北朝鮮が
明らかにする可能性はあったと思っています。二人の場合は北朝鮮からすれば自分の意志で行ったという言い逃れがしやすいからです。私自身田中実さんの友人という人物と外国
で会ったこともあります(事実確認はできず、その後連絡もできなくなってしまいましたが)。

 「全拉致被害者の即自一括帰国」というのが逆に政府の隠蔽・責任放棄の口実になっているのではないか、正直なところ懸念を払拭することができません。

参議院拉致問題特別委員会で飯塚耕一郎事務局長が発言

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.06.10)参議院拉致問題特別委員会で飯塚耕一郎事務局長が発言

■参議院拉致問題特別委員会で飯塚耕一郎事務局長が発言

 北朝鮮に拉致された被害者族連絡会 事務局長の飯塚耕一郎です。

 本日は北朝鮮による日本人拉致被害者救出のために、発言の機会を頂き感謝申
し上げます。

 私の母、田口八重子は44年前の6月29日に突如、1歳だった私と3歳の姉を残
し行方がわからなくなりました。その後24年もの間彼女の行方はわかりませんで
した。2002年9月の日朝首脳会談で彼女の存在が判明しましたが、未だ北朝鮮に
残されたままとなっています。日本人拉致被害者は、認定されているだけで17名
うち5名とそのご家族が2002年に帰国出来ました。しかし、残された認定被
害者も含め多くの被害者たちが北朝鮮で拘束され、我々日本からの助けを待ち続
けています。

 一方、日本には北朝鮮に拉致された被害者を救うために30、40年帰りを待ちわ
び続けた家族が日本にいます。家族会設立から25年、まさに東奔西走でこの問題
の存在を訴え続け、被害者の救出を願い続けた家族がいます。 しかし、あまり
の時間が経過してしまい、死別してしまった家族もあります。

 横田滋さんは、2年前の2020/6/5に逝去されました。

 有本嘉代子さんも2年前の2月に亡くなりました。

 私の養父であり、八重子さんの兄である飯塚繁雄は半年前に亡くなりました。

 私は日本国政府が日本人の命を守ってください。 日本人の人生を守ってくだ
さい。そのように思います。

 さて、個人の考えも交え北朝鮮による拉致問題に関する意見を申し上げます。

1.我々家族会は全ての拉致被害者の即時一括帰国を掲げています。

 我々はこの条件を変えることはありません。変えるつもりもありません。この
事件が発生して、30、40年経ってしまった今、我々には時間がないのです。
一部の被害者だけ返してもらい、段階的交渉する方が現実的ではないかとコメン
トする方がいますが、そのような考えには賛同いたしかねます。2002年,2004年
5名の被害者とその家族が帰国された後、誰も返ってきてない状況を考えれば明
らかでしょう。我々、家族の残された人生の時間は短く悠長に時間はかけられま
せん。2002年からの20年間同様に、さらに20年待つといった状況を迎えることは
受け付けられません。

2.再調査の実施、連絡事務所の設置は受け付けられません。

 家族が亡くなるための時間稼ぎや不幸な幕引きを呼び込むことにしかなりえま
せん。北朝鮮当局は、24時間厳重監視下で“誰が・どこで・いつ・何を”して
いるかを完全に把握しています。 2002年帰国された家族の方々も招待所で常に
監視されていた旨を発言されています。調査委員会や連絡事務所を何か新しい情
報を模索すると言う聞こえの良い話は北朝鮮の良い都合のまま進めるだけの話で
す。

3.核・ミサイルと拉致問題を切り離して考えてください。

 核・ミサイル・拉致問題を同時進める姿勢は構わないかもしれません。しかし、
北朝鮮が核・ミサイルを手放すことは誰が見ても、考えてもありえません。北朝
鮮には交渉の材料が限りなく少ないためです。よって、核・ミサイル・拉致問題
と3つを同時進行で考えるのではなく、核・ミサイルと拉致を切り離し進める考
えと政策としてください。この切り離しについては、私から、岸田総理・エマニュ
エル駐日米国大使、バイデン大統領へ申し上げております。特に米国政府には先
日のバイデン大統領へ書簡として本趣旨をお伝えしております。

 拉致問題が、核・ミサイル問題交渉より先んじれば米国サイドに北朝鮮からの
拉致問題の進展を促すようにもとめております。

 核・ミサイル問題が、拉致問題交渉より先んじれば、米国および世界の「拉致
問題を先に進めてよい」との了承をもって進める、と言った考えとなります。

4.新たな手法の検討

 現時点、国連制裁および日本の独自制裁をかけ、北朝鮮にプレッシャーをかけ
続けている形となります。しかしこれ以上本当にないのか議論する必要がありま
す。カードがないなら、さらなるカードを作ることを検討すべきです。北朝鮮と
の交渉は圧力が必ずあるべきです。先日、国内において北朝鮮へのワクチン提供
に関する言及がありましたが、報道通りの日本からの一方的な譲歩とも取れる行
動には留意が必要です。

 それは、1990年代の日本から北朝鮮への米支援、1990年台後半から2000年後半
にかけての韓国の太陽政策などの歴史をみればあきらかでしょう。過去、北朝鮮
への一方的な譲歩や緩和行動や政策により、提供側の事態が好転した例はありま
せん。しかし、これが首脳会談を開催や拉致問題交渉を進展させるいわばバーター
交渉であるならばその限りではないかもしれません。

 以上、私個人の考えとなります。

 北朝鮮は、新型コロナ禍による貿易停滞、飼料やエネルギー不足により貧困状
態が続いていると聞きます。また、ここ数ヶ月は新型コロナウィルスの感染拡大
が続いていると報道されています。このような状況下の中で我々家族の生命がど
れだけ脅かされているか、心配や不安でなりません。

 また、家族会設立から既に25年です。身を粉にして戦い続けたにもかかわら
ず家族との再会が果たせない 無念な思いを頂き、25年経過しています。母を1歳
の頃に拉致された息子の私が、母との記憶がないまま44年思い続け、19年間訴え
ています。日本政府はこの異常な事態が当たり前ではないことを改めて認識し、
解決のために思考し、行動する必要があると考えます。我々、家族が動いている
からではなく、日本国家・日本政府が毅然とした態度で北朝鮮と戦って頂く義務
と責任があります。

・拉致被害者を取り戻すために何が出来るのか?

・再びこのようなことが起きないためにどのような法整備を行うのか?

 など、こうした事への議論を深めて頂く必要があると思います。

 国際社会の一員であるウクライナは未曾有危機に直面しています。平和と安全
が簡単に壊され、人命/人権が侵されています。この侵攻は自分事として捉えて
いる世界に多くいるでしょう。

 では、日本の拉致問題はどうなのか?

 日本人の平和と安全に対して政府は真剣に考えているのか?

 真剣に考えているなら、なぜ40年近く救うことが出来ないのか?

 国民をこの先守れないのか? 過去、拉致された被害者を取り戻せないのか?

 日本国/日本政府は日本人の命を、人権を守るという強い覚悟を持ち、アクショ
ンを行う必要があると思います。

 本日は有難うございました。

以上

日米首脳会談の後、家族会がバイデン米大統領と面会しました。

5月23日(月)、日米首脳会談の後、午後14時55分から30分間、
家族会がバイデン米大統領と面会しました。

 家族会の参加者は、横田拓也、飯塚耕一郎、横田哲也、横田早紀江、
有本明弘、市川健一、本間勝、松木信宏、松本孟、内田美津夫、浜本七郎の11
名。

 その後、記者会見を行いました。以下は横田拓也家族会の冒頭発言です。記者
会見の概要については後日発信します。

■家族会がバイデン米大統領と面会

◆バイデン大統領との面会における横田拓也代表冒頭発言

 家族会代表の横田拓也と申します。

 本日は大変お忙しい中、私達拉致被害者家族との面会のお時間を取って頂き誠
に有難うございます。

 私の姉横田めぐみは、今から45年間前、当時13歳の時に中学校からの下校途中
に北朝鮮の工作員達によって拉致されました。どれほど怖かったかを思うと、今
でも胸が張り裂ける思いです。

 私の姉はとても優しく、そしてとても明るく朗らかでした。食卓では常に会話
の中心にいて、家の中はいつも笑い声と笑顔で満たされていました。双子の私達
弟の拓也・哲也にもとても優しくしてくれた事を昨日のように思い出します。

 姉が拉致されてから家の中の雰囲気は暗くなり、会話も減り笑顔や笑い声は消
えてしまいました。

 両親は必死に姉を探し続けました。しかしながら拉致されてから20年間、手掛
かりは得られませんでした。

 私達は1997年に「家族会」を結成し、私の父滋は代表に就きました。10年間休
むことなく先頭で声を上げて解決を訴えて来ましたが、姉めぐみとの再会を果た
す事なく2年前の6月に他界致しました。

 家族会二代目の代表となった飯塚繁雄さんは14年間代表職を務め、国内外で解
決の訴えを続けてこられました。しかしながら、昨年12月に妹の田口八重子さん
と再会を果たせないまま他界されました。悔しくてなりません、無念でなりませ
ん。

 この苦しみは本日出席させて頂いている全ての拉致被害者家族が同じなのです。

 私の母早紀江は現在86歳です。必ずめぐみと日本の地で再会し抱き合わせて上
げたいと願っています。

 北朝鮮が日本人拉致問題の解決、つまり「全拉致被害者の即時一括帰国」を実
現させるために、どうか米国の引き続きの力強いご支援とご理解を賜りますよう
宜しくお願い致します。

 最後に、バイデン大統領宛てにお手紙をしたためました。お時間ある時にご一
読願えれば幸いです。

 本日は有難うございました。

以上

<とりあえず拉致、あとから洗脳> 【調査会NEWS3602】(R4.5.10) 副幹事長 杉野正治


<とりあえず拉致、あとから洗脳>
【調査会NEWS3602】(R4.5.10)

副幹事長 杉野正治

 神奈川県横須賀市でカフェバーを開いていた八尾恵は、平成13(2001)年、同じよど号犯の妻・赤木恵美子(平成13年に旅券法違反で逮捕)の裁判で、自らがよど号犯
の妻であり、軍事情報収集のためにカフェバーに客として訪れていた同市内の海上自衛隊隊員や防衛大学校の学生らから話を聞き出そうとしていたと証言しました。横須賀には米
軍基地があり、陸海の自衛隊基地・駐屯地も存在するからです。証言では北朝鮮から潜入した昭和59(1984)年から逮捕される昭和63(1988)年の間、市内のパチン
コ店や喫茶店に勤め、さらに昭和62(1987)年に自ら開店したカフェバーなどに客として訪れた自衛隊員や防大学生らと親しくなり、日米の軍事情報を得ようとしていまし
た。

 証言や自著などの中で注目したいのは、八尾恵が防衛大学校の学生ばかりではなく、防大を目指す高校生も標的にしていたということです。つまり高校生のうちに仲間に引き入
れ、防大に入学して洗脳をしていこうというものです。

◆防大に行く高校生の獲得

 これまでも述べてきたとおり拉致の対象の選定は非常に難しかったものと考えられます。できれば拉致して北朝鮮に送り込む前に抵抗されるというリスクは避けたい。となると
、最初から親北朝鮮の人物を対象に選ぶというのは一つの手です。納得ずくだからです。

 ただ、こうした人は理屈っぽいというかなんというか…中には自分の理想とずれたことには「それは私の考えとは違う!」とヘソを曲げることも想定されます。よど号グループ
は過去にも、自分の思想と少々ずれていることから袂を分かち、新たなグループを形成していった光景を幾度となく見てきました。

 そうなると、思想的にニュートラルな人物を若い時分から仲間に引き入れ、あとから金日成主義を叩き込んだ方が、日本国内や世界中で工作活動を行う際には遥かに使い勝手が
いい。つまり日本崩壊など微塵も考えていなかった人物を拉致しておいて、その人物を北朝鮮の色に染めていこうというものです。

 八尾恵が横須賀で知り合った自衛官から聞き取ったのは以下のようなものでした。

「氏名、住所、本籍地、趣味、生年月日、電話番号、出身地、学歴、女性の好み、所属、家族状況、血液型…」

 これを見ると、軍事情報の獲得というよりは、拉致が目的だったのではないのだろうか? そんな印象です。

 よど号の妻の一人である福留貴美子さんはそのケースの一つだと思われます。福留さんは父親が警察官で自身も警察官を目指すなど、どちらかといえば保守的な考えを持ってい
ました。一方で、モンゴルに渡りたいという夢を持って四国から上京しました。そして昭和51(1976)年、友人に「モンゴルへ行く」と言って出国したまま行方がわからな
くなっていました。北朝鮮に拉致され、よど号犯岡本武と結婚させられたのです。彼女の「大好きなモンゴルに行きたい」と思い描く夢にまんまとつけ込んで、拉致したと言って
いいのかもしれません。

 また昭和58(1963)年、英国留学中に八尾恵らに拉致された有本恵子さんも、思想的な「色」を持っていた人ではありません。二人に共通する点があるとすれば「日本以
外の文化に触れてみたい…」という思いです。八尾恵は冒頭に記した裁判での証言や自著などで、欧州での日本人獲得についてこのように述べています。

―私は自衛隊工作のために防衛大学校に入学させるための高校生を発掘し、獲得するという任務を与えられました―

―思想的に獲得する場合もありましたが、嘘の「口実」を作ることもありました。仕事を探している人には「いいアルバイトがある」、旅行が好きな人には「世界を見せてあげる
」などと話しました―

 つまり自分の世界を広げたいと思っている若者たちを対象にしているのです。ここで明らかになったのはよど号グループによる拉致ではありますが、拉致を疑われる他の失踪に
ついても十分にあてはめられるものだと言えます。

◆人生の転機につけ込んだ拉致

 20歳前後になると、誰しもが進学、就職など様々な岐路に立たされます。そのたびに彼らはどの道を進んでいくか決断をしていかなければならなりません。確固とした将来を
思い描いている人はいいけれども、さて自分の夢とは何なのだろうか? 
このままサラリーマンになって普通の人たちと同じように年をとっていく運命か。たとえ将来の夢があったとしたても、そこへの道が正しいのかどうか…。

 ほとんどの若者はそんな不安や悩みを抱え、右往左往している。そこにそれまで考えてもみなかった世界を提示されたらどうでしょう。「いままで見たことのない世界を覗いて
みないか?」とか「誰も経験のない世界を感じてみないか?」などと誘われたら、ちょっと乗ってみようと思うのではないでしょうか。

 拉致をする側から見ても、そこは大きな目の付けどころです。有本さんや福留さんも、そうしたところに目をつけられたと言えます。さらにはこうした不安を抱える多くの若者
に近づき、巧みな言い回しで誘い、拉致をしていった可能性は十分に考えられます。

 あるいは「外国に行こう」と言って旅立った若者たちを狙っていたのかもしれません。有本恵子さんは神戸外国語大学を卒業し、英国に留学していて拉致されました。また同じ
く昭和55(1980)よど号犯の妻たちとスペインで出会い、拉致された石岡亨さんと松木薫さんも欧州留学の最中でした。特定失踪者にも、語学留学やバックパック一つで旅
をする人が姿を消してしまったという例が何件かあります。もしかすると、こうした世界を旅しようという思いを持つ若者たちを、日本にいた頃から狙っていたとしてもおかしく
ありません。

 このことは、こうした年齢層の国内での失踪にも当てはまる話です。暗闇の中になんとも魅力的な光を提示されたら、飛びついてみようかと思っても不思議ではありません。あ
るいは小さな子どもたちも、「とりあえず拉致。あとで洗脳」ということを考えて拉致に及んだ可能性もあります(実際に北朝鮮で子供を工作員にするための施設があったとの情
報もあります)。

 特定失踪者の中には進学、就職、転居、転職など、いわば「人生の転機」といったタイミングで失踪するケースが数多く見られます。他人に公に言えないような密かな悩みにつ
け込んで、拉致を行ってきたことも大いに考えられるのです。

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2022.04.28)
兵庫県が県独自の啓発動画を 制作・公開、鳥取県も県独自の啓発動画を制作・活用

■兵庫県が県独自の啓発動画を制作・公開、鳥取県も県独自の啓発動画を制作・ 活用

◆兵庫県の新作動画「私たちにできること-拉致問題の解決を願って-」

 兵庫県は本日、兵庫県出身の有本恵子さんをはじめ拉致被害者等の一刻も早い
帰国を願い、県民(特に若い世代)の拉致問題への関心と認識を深めるための啓
発ビデオを制作し公開した。視聴は下記アドレスで。
https://hyogo-ch.jp/video/3794/

1 タイトル 「私たちにできること-拉致問題の解決を願って-」
2 上映時間約42分 DVD(字幕付き) ※副音声版あり
3 企画 兵庫県・兵庫県教育委員会・(公財)兵庫県人権啓発協会
4 協力 政府拉致問題対策本部・兵庫県警察本部・兵庫県立東播磨高等学校
5 内容 放送部で活動する高校生たちが、自主制作番組の企画テーマとして拉致 問題についての学習を深め、拉致被害者のご家     族の思いに触れる体験を通して、
自分たちに何ができるかを考えるストーリー。
6 特色
・県立東播磨高校放送部の協力(出演・ナレーション)を得て制作。
・有本恵子さんなど兵庫県出身の拉致被害者を重点的に紹介。
・「拉致問題を考える国民のつどい in 兵庫・神戸」(令和 3 年 12 月 18 日)
の記録映像を収録。
7 公開日 令和4年4月28 日(木)
8 公開方法 ・動画チャンネルでの配信
「ひょうごチャンネル」「YouTube 兵庫県人権啓発協会動画チャンネル」
・市町(人権啓発担当課等)、学校等へのDVD貸出
【問い合わせ先】 兵庫県県民生活部総務課(人権推進班) TEL078-362-3228

【 あらすじ 】
Chapter1 北朝鮮当局による拉致問題とは
県立高校の放送部で活動する高校生 瞳は、自主制作番組の企画テーマとして拉
致問題を提案し、同じ放送部員の親友 雪とともに、拉致問題について調べる。

Chapter2 兵庫県出身の拉致被害者
瞳と雪は、拉致問題について調べるなかで、兵庫県出身拉致被害者(有本恵子さ
ん、田中実さん)のことを知る。また、有本恵子さんのご家族のメッセージなど
を通して、他人事にしてはいけない問題と感じ、「拉致問題を考える国民のつど
い」への参加を提案する。

Chapter3 拉致被害者・特定失踪者のご家族の思い
瞳、雪、そして、最初は拉致問題に関心がなかった放送部員 徹の3人は、国民
のつどいに参加し、拉致被害者や特定失踪者のご家族の思いに直接触れ、さらに
拉致問題への認識を深めていく。

Chapter4 若い世代へのメッセージ
有本夫妻の県内中学生に宛てたお手紙の朗読、内閣官房長官や県知事へのインタ
ビューなど国民のつどいでの体験を通して、瞳たちは、若い世代が拉致問題に関
心を持つことの大切さを強く感じる。

Chapter5 私たちにできること
国民のつどいに参加した瞳、雪、徹は、拉致問題の解決を願い、これから自分た
ちに何ができるかを提案する。そして、拉致問題をテーマにした番組づくりに取
り組むことを放送部全員の賛成で決定する。

■鳥取県の新作動画「みんなで知って考えよう 鳥取県の拉致問題」

 鳥取県は、拉致問題への関心を高め、理解を促進するために、拉致被害者御家
族の松本 孟さんを講師に招聘し、拉致問題人権学習会等を行っているが、拉致
被害者や家族の高齢化が進む中、家族等の負担を軽減するとともに、拉致問題の
風化を防ぐために、家族や友人の思い、取組等を伝えるDVDを制作し、3月29日か
ら貸し出しも始めた。このDVDは、拉致問題人権学習会で松本孟さんが実施困難
な場合の補助として使用することや、研修、イベント等でも広く活用していく予
定。

 このDVDは、原則人権・同和対策課の管理のもと、「北朝鮮による拉致被害者
等帰国支援事業」で活用されるが、視聴希望の場合は、DVDを貸出す。連絡先は
鳥取県総務部人権局人権・同和対策課 担当/係名:人権啓発担当 電話番号:
0857-26-7590 FAX番号:0857-26-8138

【動画の概要】
(1)タイトル みんなで知って考えよう 鳥取県の拉致問題
(2)企画 鳥取県
(3)協力 松本(まつもと) 孟(はじめ) さん(拉致被害者 松本京子さんの兄)
    福本(ふくもと) 成子(なりこ) さん(拉致被害者 松本京子さんの友人)
(4)内容
・家族の想い
・友人の想い
・拉致問題の解決に向けた取組
・時を重ねた今
・皆様へのメッセージ
(5)時間 約14分

以上

Appendix

プロフィール

救う会山口

Author:救う会山口
北朝鮮に拉致された日本人を救出する山口の会
(救う会全国協議会 加盟)

当会へのお問い合わせ先
   加治 満正
  090-3377-0980
kazi-mmk@sky.plala.or.jp

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