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★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.09.01)安倍晋三総理大臣の辞任と拉致問題

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.09.01)安倍晋三総理大臣の辞任と拉致問題

第21回救う会テレビ

 8月31日、第21回救う会テレビを収録しました。西岡力救う会会長が、
「安倍晋三総理大臣の辞任と拉致問題」につき解説しました。

 みなさんごきげんよう。救う会テレビ、救う会全国協議会会長の西岡力です。
今日は令和2年8月31日午後7時半です。

■安倍晋三総理大臣の辞任と拉致問題

 ご承知の通り、安倍晋三総理大臣が先週の金曜日辞任を表明されました。「安
倍晋三総理大臣の辞任と拉致問題」と題してお送りいたします。

 大変驚きましたし、残念でした。病気とはいえ、内閣の最優先課題と言ってき
た。「被害者を家族に会わせることが私の使命だ」と言ってきた安倍晋三総理大
臣が、この問題を解決する前に辞任を表明されたということですので、残念でし
た。

 そしてその残念、悔しいという思いは安倍総理大臣。本人が一番思ってらっしゃ
るのではないかと思います。

 今年の2月に有本恵子さんのお母さんの嘉代子さんが、そして今年の6月に横田
めぐみさんのお父さんの滋さんがそれぞれお亡くなりになった時、安倍総理大臣
は自分の言葉で、「一緒に戦ってきた方が先に亡くなられて断腸の思いだ。悔し
い」とおっしゃっていました。

 私たちも、安倍総理大臣と一緒にずっと戦ってきたという思いですので、戦場
で嘉代子さんが倒れ、滋さんが倒れ、今度は横にいた安倍総理は病気で担架で病
院に運ばれていった。

 しかしまだ戦いは続いている。この戦いに負けるわけにいかない、という風に
思っています。

◆安倍総理が作った枠組みを活用して全被害者を取り戻してほしい

 そしてですね、安倍総理大臣が私たちと共に戦って、第二次政権になって作っ
てくださった。

 経済制裁と国際包囲網は大変有効です。安倍政権、そして私たちの戦略は繰り
返しこのテレビでもいってきましたけれども、「先圧力、後交渉」でした。

 圧力は本当に効いてきました。だから安倍総理大臣は去年の5月に、「無条件
で日朝首脳会談をする」と言ったのです。

 この圧力の国際的枠組みを崩さないで、これを活用して全被害者を取り戻して
ほしいと、次期政権に強く望みます。

◆国際圧力が聞いて北朝鮮は5重苦に追い詰められている

 そのためにですね、今どれくらい圧力が効いているのか、ということについて
お話しておきたいと思います。今北朝鮮は5重苦で追い詰められています。
経済制裁の結果外貨が無くなった。

 39号室資金が枯渇し始めています。これは意図的に我々がやったことですが、
それプラス神様が今年コロナを蔓延させた。そしてその結果中国との貿易を遮断
されている。

 そして三つめに水害が起きています。8月になって日本で集中豪雨を降らせた
梅雨前線が朝鮮半島を北上して、集中豪雨が起きました。そして台風8号が来ま
したし、また今沖縄にいる台風9号が北朝鮮を目指して北上しようとしています。

 その上、最高指導者の健康不安がある。

 そして最後に、住民と幹部の間で高まる不満と、反体制勢力の活動が活発化し
てきている、となります。5重苦だということです。

◆金正恩が史上初めて「圧力が効いている」と認めた

 8月19日には金正恩氏が史上初めて、「経済計画目標未達成」、「人民生活が
向上していない」と認めました。

 8月19日、労働党中央委員会総会の決定書でこう書きました。「過酷な内外の
情勢が持続し、予想できなかった挑戦が重なるのに合わせて経済活動を改善する
ことができなかったので、計画された国家経済の成長目標が甚だしく未達成とな
り、人民の生活が著しく向上しない結果も招かれた」。

 人民の生活が著しく向上しないというのは、悪化したという意味です。こうい
うことを認めたということです。

 調べてみたのですけど、北朝鮮は1961年から経済計画を始めました。

 第1次7カ年計画は延長して70年で「達成」を発表しました。「未達成」とい
う発表はしていません。

 その後6カ年計画を立てたのですが、1年前の1975年で「繰り上げ達成した」
と発表しましたが、その後76、77年計画がなかったので、つまり6カ年計画を7
年でやっと達成したのか、達成できなかったということです。

 そして第2次7カ年計画が78年から84年ですが、85年2月に「達成した」と発
表しました。しかし85年、86年は計画がありませんでした。つまり達成してなかっ
たから調整期間が必要だったのと思いますが、達成してなくても達成してないと
認めたことはないのです。

 あるいは第3次7カ年計画、これは87年から93年ですけども、この時はですね、
93年12月に金日成主席主導で、「縮小達成」と言いました。言葉の綾ですけど
「達成できなかった」という意味で「縮小達成」と言いました。今回のように
「未達成」とは言いませんでした。そして94年から96年を調整期間として、「農
業、軽工業、貿易第一主義」とうたい上げましたがそれを言った金日成が

 94年に死んでしまったということです。その後金正日時代は経済計画はなかっ
たのです。

 そして金正恩が2016年に第7回の労働党大会を開いて、そこで国家経済発展戦
略、経済計画のように具体的な数字を出さず、非公開だったのですが、国家経済
発展戦略を立てたということになっている。

 ところが今回その5カ年計画が「未達成」だったと初めて認め、それだけでは
なくて「人民生活が向上していない」ということも認めたのです。

 これを認めざるを得ないほど本当に経済が苦しいということです。

◆「金正恩同志の安寧と身辺安全が最優先課題」に

 もう一つ反体制勢力についてはですね、実は北朝鮮の極秘と書かれた内部文献
を入手しました。

 これは2019年1月21日付の内閣の「金正恩同志が新年辞に書かれた経済政策を
徹底的に貫徹するためについて」という文書なのですが、その第3ページに驚く
べきことが書いてありました。
青で囲ったところですが、それを翻訳しました。

「敬愛する最高領導者金正恩同志におかれては、主体108(2019)年新年辞で提
示なされた戦闘的課業を徹底して貫徹することに対して」という極秘文献です。

 その中の一つ目に、「偉大な首領金日成同志と偉大な領導者金正日同志を主体
の永遠の太陽として高く敬慕し」、その次「敬愛する最高領導者(これが金正恩
のことです)の思想と領導を衷心からお従いすること」というのが第1の項目で、
そしてその第1の項目の1が、金日成と金正日のことが書いてあるのですが、2
番目にこうあるのですね。

 これが先ほどの3ページです。「敬愛する最高領導者の安寧を徹底して保障し、
経済事業で党の唯一的領導体制を一層徹底して立てること」「安寧を徹底して保
障する」と書いてある。どういうことか。それが(1)に出てくるわけです。

「各省、中央機関と各道の人民委員会は敬愛する最高領導者同志の安寧と身辺安
全をすべての方面から保障する事業を、すべての事業の最初の場所に置いて組織
展開し、いつでも敬愛する最高領導者同志(つまり金正恩委員長)を自己の単位
でもっとも安全にお迎えしてお喜ばせできるように準備していくこと」というの
が金正恩について書かれたことの最初に出てくるわけです。

 その後には発電所をどうするとか、列車はどうするとか、いろんなことを書い
てあるのですが、第一に「金正恩同志の安寧と身辺安全をすべての方面から保障
する。それ(事業)をすべての事業の最初の場所」、つまり最優先にしろと、最優
先課題が金正恩の身辺安全だ。

 これも護衛司令部とか国家保衛省に出された文書ではなくて、内閣に出された
経済部署に出された文書でも身辺安全がトップにきている。

 もうすでに2019年の段階でそうだったということです。先ほど言った5重苦で
金正恩政権は追い込まれました。

◆安倍政権の残した業績を活かして全拉致被害者の一括帰国を

 これが安倍政権の残した業績です。「先圧力後交渉」。圧力は最高度まで高まっ
ています。この枠組みを使って活かして、全ての制裁と圧力は拉致と核を解決す
るために使う。

 拉致被害者が全員帰ってくるまで日本の制裁、国際制裁は解除されない。支援
はしないという今の枠組みを維持強化して、そして話合いをしましょうというメッ
セージ送り続けるという、この安倍晋三首相が残してくれた枠組みを使って、次
の政権はぜひ全員致被害者の一括帰国を実現させてほしいと強く願っています。
今日は「安倍首相の辞任と拉致問題」と題してお送りしました。

 ありがとうございました。

以上

平和を守る?【調査会NEWS3317】(R02.8.15)

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【調査会NEWS3317】(R02.8.15)
――――――――――――――――――――――
<平和を守る?>

 荒木和博

 前にも同じようなことを書いたことがあると思いますが、終戦記念日なのであらためて。「平和を守る」という言葉、矛盾しているのではないでしょうか。

 国を守った結果が平和です。「平和を守る」というのは、自分が戦争をしないという意味ならそれまでのことですが、外国から攻められたときにどうするのかは曖昧です。外国から攻めてきたら相手がするに任せるというのであればある意味一貫していますが、そう思っている人はいないでしょう。

 攻めてきたらそのときは戦うというのであれば、それが要は「専守防衛」ということになります。でも、ほとんど誰も言いませんが、「専守防衛」とは沖縄戦のように住民を巻き込んで日本の国土で戦争をすることです。

 今は宣戦布告して大部隊が海を越えてやってくるなどという時代ではありません。尖閣なら漁船員を装った人間がやってくることから始まるのでしょう。北朝鮮の漂着船に生きた人間が乗っているケースも、大部分は上陸するまで見つかっていません。工作船など使う必要もなく、日本の国土には入ってくることができるということです。もちろんそのような直接的な目に見えることより複雑な情報戦謀略戦も含めた侵略というのはどのような形でも起こり得ると思います。

 そもそも、これまで「平和が守」られてきたなら拉致被害者は何なのでしょう。何十年もの長きにわたって拉致が行われ、その被害者の大部分を取り返せていません。もしこれで平和だと言うなら、私たちは「平和を守るために拉致被害者を見殺しにしてきた」とすら言えるのではないでしょうか。

 米国が拉致被害者を救い出してくれるわけではありません。私たちの手で救い出すしかなく、もういい加減偽善やごまかしはやめるべきではないかと思うのです。

なぜ、拉致事件は解決しないのか?

北朝鮮による対日有害活動

1 北朝鮮による拉致容疑事案

1 概要
 北朝鮮の金正日国防委員長は、平成14年9月の日朝首脳会談において、日本人拉致問題に関し、「特殊機関の一部の盲動主義者らが、英雄主義に走ってかかる行為を行ってきたと考えている」との認識を示して謝罪し、同年10月、5人の拉致被害者が24年振りに帰国しました。その後、16年5月と7月に、これらの拉致被害者の家族の帰国・来日が実現しました。

2 拉致の目的
 金正日国防委員長は、日本人拉致の目的について、「1つ目は、特殊機関で日本語の学習ができるようにするため、2つ目は、他人の身分を利用して南(韓国)に入るためである」と説明しました。また、「よど号」犯人の元妻は、金日成主席(故人)から「革命のためには、日本で指導的役割を果たす党を創建せよ。党の創建には、革命の中核となる日本人を発掘、獲得、育成しなければならない」との教示を受けた「よど号」犯人の田宮高麿(故人)から、日本人獲得を指示された旨を証言しています。
 これらを含め、諸情報を分析すると、拉致の主要な目的は、北朝鮮工作員が日本人のように振る舞えるようにするための教育を行わせることや、北朝鮮工作員が日本に潜入して、拉致した者になりすまして活動できるようにすることのほか、金日成主義に基づく日本革命を行うための人材獲得にあるとみられます。

3 拉致容疑事案の捜査状況
 警察は、これまでに、日本人拉致容疑事案12件17人及び朝鮮籍の姉弟が日本国内から拉致された事案1件2人の計13件19人を北朝鮮による拉致容疑事案と判断するとともに、拉致の実行犯として、8件11人の逮捕状の発付を得て、国際手配を行いました。
 また、警察では、これら以外にも、「北朝鮮による拉致ではないか」とする告訴・告発や相談・届出を受理しており、都道府県警察や関係機関との連携の強化を図り、所要の捜査や調査を進めています。

北朝鮮による拉致容疑事案

・発生時期 ・被害者 ※( )内は、・当時の年齢 発生場所

国際手配被疑者
1
昭和49年6月頃 髙敬美さん(7)、髙剛さん(3) 福井県小浜市 洪寿惠こと木下陽子

2
昭和52年9月 久米 裕さん(52) 石川県鳳至郡(現 鳳珠郡) 金世鎬

3
昭和52年10月 松本 京子さん(29) 鳥取県米子市

4
昭和52年11月 横田 めぐみさん(13) 新潟県新潟市

5
昭和53年6月頃 田中 実さん(28) 兵庫県神戸市

6
昭和53年6月頃 田口 八重子さん(22) 不明

7
昭和53年7月 地村 保志さん(23)
地村(旧姓:濵本)富貴惠さん(23) 福井県小浜市 辛光洙

8
昭和53年7月 蓮池 薫さん(20)
蓮池(旧姓:奥土)祐木子さん(22) 新潟県柏崎市 通称チェ・スンチョル
通称ハン・クムニョン
通称キム・ナムジン

9
昭和53年8月 市川 修一さん(23)
増元 るみ子さん(24) 鹿児島県日置郡(現 日置市)

10
昭和53年8月 曽我 ひとみさん(19)
曽我 ミヨシさん(46) 新潟県佐渡郡(現 佐渡市) 通称キム・ミョンスク

11
昭和55年5月頃 石岡 亨さん(22)
松木 薫さん(26) 欧州 森順子
若林(旧姓:黒田)佐喜子

12
昭和55年6月 原 敕晁さん(43) 宮崎県宮崎市 辛光洙 金吉旭

13
昭和58年7月頃 有本 恵子さん(23) 欧州 魚本(旧姓:安部)公博

(注)地村保志さん、地村(旧姓:濵本)富貴惠さん、蓮池薫さん、蓮池(旧姓:奥土)祐木子さん及び曽我ひとみさんの5人については、平成14年10月、24年振りに帰国した。

「救う会山口」通信

暑中お見舞い申し上げます。

2年夏 暑中お見舞い申し上げます。公式サイト用

令和二年チラシ配布

令和二年度配布用チラシが出来上がりました。

 2年 県内配布チラシ表 滋さん 支部代表


 2年チラシ 裏面 意見広告 裏面



南北共同連絡事務所爆破と拉致問題-西岡力

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.06.17)南北共同連絡事務所爆破と拉致問題-西岡力

6月16日、第11回救う会テレビを収録しました。この日、北朝鮮当局が南
北共同連絡事務所を爆破しました。これにつき西岡力救う会会長が解説しました。

■南北共同連絡事務所爆破と拉致問題-西岡力

 ごきげんよう。救う会TV 、救う会全国協議会会長の西岡力です。今は令和2
年6月16日午後7時半です。

 拉致の全体像をやろうと思ってたのですが、今日ニュースが飛び込んできまし
て、北朝鮮が南北合意に基づいて作られていた開城(ケソン、開城工団地)の南
北連絡事務所を爆破したというニュースがありましたので、このことの持つ意味
そして今後の展開、またこれが拉致問題にどのような影響を与えるか、というこ
とについてお話ししたいと思います。

 これはANN(テレビ朝日系)ですけれども、韓国政府が公開した爆破の映像を
ちょっとだけ見てもらいましょう。

 中央の建物が崩れてきますよね。ずぶずぶずぶと崩れていく、爆破して崩れて
いくということですけれども、これをやったのは金正恩ではなくて、その妹の金
与正という人ですね。

 実は彼女は、平昌オリンピックの時韓国に来ていまして、今大変罵ってる文大
統領と握手しているんですね(写真)。実は これは書芸なんですけども、「通」
という字を書いていますね。この「通」という字を書いたのは、実は韓国の親北
朝鮮地下政党の北朝鮮が作ったと言われてるんですけども統一革命党の元最高幹
部、申栄福という人が書いた字なのです。

 申栄福氏は68年に統一革命党事件で捕まって死刑判決を受けたのですが、無期
に減刑されて、そして出てきて、その後思想家あるいは大学教授として活躍して
いたのですが、文大統領は申栄福を尊敬すると言って、そしてその緒言を聖火台
の壁に掛けて、その前に金与正が来た。統一革命党の幹部は朝鮮労働党の下にい
るわけです。

 だから金与正からすると、遂に統一革命党を尊敬する人間が大統領になったの
かと、「私の部下だ」というような印象になる写真なわけです。

 ところが文大統領はこの後平壌に行って演説して、「私は南側の大統領だ」と
言ってですね、そして金正恩国務委員長に紹介されたことを「光栄だ」と言った。
北に対して「国」という言葉を使って、自分のことは「南側」と言って、韓国の
愛国者から「お前はどこの国の大統領なんだ」と責められていたのです。

 そしてそこで大規模な経済支援をすると約束をしたらしいのですが、国連の制
裁がかかっていて、そしてその制裁破りをするとアメリカが厳しく韓国に対して
制裁をかけるという枠組みができているので、文政権は北朝鮮を支援できなかっ
た。

 北の中では「あの嘘つき野郎」というふうに文大統領についての不満が高まっ
ていた。しかしこの4月の選挙までは、文は憎いけれども保守野党に勝たせるわ
けにはいかない、ということで刺激を避けたということなんですが、あの文政権
の左派が大勝利しましたので、もう心置きなく文攻撃をすることができる。

◆文在寅政権を捨ててアメリカと交渉したい北朝鮮

 もう文を捨ててアメリカと直接交渉したい。アメリカを交渉の場に引きずり出
すために、軍事緊張高めようとしてるんじゃないかと思われるのですが、直接の
きっかけは実は5月の末に、北朝鮮の人権運動をしている脱北者の団体が風船に
ビラをつけて北朝鮮に飛ばしたことなんですね。

 それに対して6月4日に、金与正の名前で「自ら災いを招くな」という談話が出
たんですね。

<去る5月31日、「脱北者」なる連中が前線一体に現れて数十万枚の反北朝鮮ビ
ラを、わが方の地域に飛ばすならず者行為を働いた。人間の値打ちもないくずの
ような連中が、むやみに我らの最高尊厳にまで触れ、「核問題」に言いがかりを
つけて不作法に振る舞った。生まれた祖国を裏切った獣にも劣る人間のくずが人
間の真似をしてみようとせいぜいすることがあの行為なのだから、汚い口をつぐ
まず吠え立てる連中に対して雑犬(犬だといってるのですね)と言わざるを得な
い>

<雑犬、くずのような連中の行為に対する後始末をする準備ができているのかを
南朝鮮当局者らに聞きたい。私はもともと悪行を働く者よりも、それを見ないふ
りをしたり、煽り立てるものがもっと憎い>

<家の中のくずからまともに捨てて掃除をするのが当然だろう>

<くずの茶番劇を阻止させる法律でも作り、この忌まわしいことをまた起こらな
いよう万全を期すべきであろう>

 と言いましですね、そして、

<南朝鮮当局が今回、自分のところで同族に対する悪意に満ちた雑音が出たこと
について、応分の措置を伴わせないなら、金剛山観光廃止に続いて、無駄に見捨
てられている開城工業地区の完全撤去になるか、あってもうるさいことにしかな
い北南(彼らは北南という)共同連絡事務所の閉鎖になるか、同じ北南軍事合意
の破棄になるか、とにかく十分に覚悟しておくべきであろう>
と言ってここで連絡事務所の閉鎖を予告しているんですよね。

 ここで法律を作れと言ったから文大統領は慌てて「法律を作ります」と言った
んですけれども、しかし与正氏の怒りは収まらなくて、4日に続いて13日にもう
1回談話を出した。

<裏切り者とくずの連中の罪科を絶対に容認してはならない>

と言ってですね、

<確かに南朝鮮の連中と決別する時になったようだ。我々は近く、次の段階の行
動を取るであろう。裏切り者とくずの連中が働いた罪の代価をすっかり受け取る
べきだという判断と、それに従って建てた報復計画は対敵部門活動の一環ではな
く、わが内部の国論として確固として固まった>

だから「報復はする」と言ってるのですね。

◆「次の段階の行動を決行することを指示した」と金与正

 そしてですね、この13日の談話でどうしても見落とせない表現が、追加で読む
所なのですけども、

<私は、委員長同士と党と国家から付与された私の権限を行使して、対敵事業関
連部署に次の段階の行動を決行することを指示した>

「敵に対する部署に次の行動を決行しようと指示した」と言ってるのですね。ご
承知の方も多いと思いますけども、まあ北朝鮮は個人独裁国家ですね。唯一指導
体系というのがあるのです。唯一の指導つまり独裁者は一人だということなので
す。

 北朝鮮では憲法と労働党との規約の上に「唯一指導体系確立のための10大原則」
というものがあるのです。これは全員が覚えています。毎週土曜日に生活総和と
いうのをやって、この10大原則に基づいてこの一週間自分たちは正しい行動をし
てきたかどうかについて自己批判し、相互批判する。

 帰国した蓮池さんや曽我さんもこれをやってたと言うんですね。だからめぐみ
さんたちもこれを今でもさせられていると思いますが、その中にですね、「10大
原則の中に、「首領様以外の幹部は指示を出してはならない」と書いてある。唯
一指導体制ですから首領だけが指示を出せる、と。
 それ以外の幹部は首領の指示を実行する役割、ところが金与正は今回指示した
と言ってるのです。もちろん「委員長同志から付与された私の権限」と言ってま
すけども、一応トップは正恩だと言ってますけれども、しかし指示したと言って
るのですね。

 そもそも唯一指導体制で権限の付与なんてないんです。10大原則違反なんです。
しかし指示をしたと言って、「そして遠からず無用な北南共同連絡事務所が跡形
もなく崩れる。悲惨な光景を見ることになるであろう」と13日に談話を出して、
3日後の16日に跡形もなくなくなってしまった。ということをしたわけです。

そして、
<南朝鮮当局が気がかりでならないはずの次の我々の計画についてもこの機会に
暗示するならば、次の対敵行動の行使権はわが軍隊の総参謀部に手渡そうとする。
わが軍隊はやはり、人民の怒りを多かれ少なかれ静められる何かを決心をして断
交すると信じている。くずは、ゴミ箱に捨てなければならない>

 と言っていますが、絡事務所の破壊の後、「軍に計画を実行することを命令し
てる」と言ってるのですね。これで終わりじゃないわけです。

◆金与正が第二の首領になったということを国内に示す

 そこでですね、なぜ与正がここまで出てきて、そしてこのような軍事挑発をし
てるかということですけども、二つの理由がある。

 一つは今申し上げたようにですね金与正が第二の首領になったということを国
内に示す。もうそういう時期になったことですね。何回か申し上げてきましたけ
ども、金正恩は健康に不安があって、自分がこのまま10年以上独裁者として権
力を維持することは難しいだろう。彼の息子は今11歳です。息子に継がせるの
は難しいだろうと思ってる。

 そこで今年に入ってから与正に少しずつ権力を移譲してきたのですけども、今
回完全に公開的に首領にした。我々の仲間である自由北韓放送の金聖●(王へん
に文、キム・ソンミン)さんから聞いたのですが、彼が5月の下旬に平壌内部の情
報筋から入手した特ダネ情報によるとですね、党の宣伝扇動部所属の作家や音楽
家、芸術家たちに対して、「金与正のことを今後『党中央』と呼べ。そういう芸
術作品を作れ」という指令が出てるのだそうです。

 いつ出たのわからないのですけど、少なくとも5月下旬の段階で出ているとい
うことが分かっている。「党中央」という呼び方はですね、1974年に金正日
が後継者になって、80年に後継者になったことを公開するまでの間、「党中央」
と呼ばれていたのです。

 まさにその「党中央」と呼ばれていた間の金正日が拉致指令を出したんですよ
ね。その話を前回しましたけども、それと同じになった。金正日並に金与正は
(後継者に)なったということです。

 親子だったら後継者ということはありますけど、兄弟で、同じ30代で後継者
にするということは、やはり金正恩の健康はかなり悪いということですね。そし
て金与正がこのことを言った以上、絶対実行しなくちゃだめだ。

 今全国(北朝鮮)で脱北者けしからんという大集会が開かれています。その結果
ですね、北内部から聞こえてくる情報によると、住民たちは「脱北者がそんな沢
山いたのか。我々が抗議しなくちゃいけないくらい彼らは影響力を持ってるのか。
大したもんだなぁ」という噂が広まってるのだそうです。でもそういうことが起
きてるということです。

 つまりこのことを契機にして金与正の権威を高める。金与正が命令したことを
みんなやるんだということを全国に示したということですね。じゃあ金与正は何
でビラに怒ったのかということなんですけども、実はこれはねちょっと未確認情
報なんですけど、面白い情報なんで紹介します。

 この写真はですね北朝鮮の温泉リゾートですね。平安南道(ピョンアンナムド)
の陽徳(ヤンドク)郡のあるところで、金正恩が力を入れて作ったんですね。露天
風呂もあるんですね。

 これは未確認情報なのですが、かなり有力な情報としてですね、「この温泉リ
ゾートに金与正が来ていた」と。露天風呂に入ってた時にビラが落ちてきた。
「この野郎!」ということになった」と。

「お兄さん、お兄さん、こんなのがあったわよ。私がケリをつけるから」。それ
で「やれ」と言ったという説があるのですね。そしてそのビラに書いてあった内
容が何かというとですね、与正は白頭の家系だ。白頭の血筋だ。白頭山っていう
山がありますね。白頭山で抗日武装闘争をしたという嘘を彼らはついているので
す。

 その血筋だから後継者になれるんだというふうに宣伝してるわけですけども、
そのビラによるとですね、「白頭の血筋は嘘だ」と。「金正日は白頭山に生まれ
たじゃなくてソ連のハバロフスクだよね。そして金正恩のお母さんの高英姫は抗
日武装闘争の家系じゃなくて、日本生まれの在日だ。それもダンサーだ。だから
正恩も与正も白頭の家系じゃない」と書いてある。

 そして今国家保衛部が血眼になって探している国内の反体制組織が撒いたビラ
があるんだそうです。その中にはですね、「正恩或いは与正のお父さんは金正日
じゃなくて日本の料理人の藤本だ」と書いてあるだそうです。

 自分たちの家系について誹謗中傷している、けしからん、それが飛んでくる。
自分が風呂入ってる時にそれを受け取ったら頭にくる、と。ま、この風呂に入っ
てる時に落ちたというのはまだ断定はできないのですけども、脱北者に聞くとで
すね、ビラが風向きで陽徳郡によく落ちるんだそうで。結構な可能性がある話と
いうことです。

◆次はアメリカを北朝鮮に向かせるため白●島の軍事占領か

●=令に羽
 もう一つはやはり、文大統領が約束した通りに経済協力をしない。アメリカの
顔色を見てるということで、文にはもう期待しない、と。次の政権でまた極左を
立てて、そこでアメリカを追い出して連邦制まで行きたいということですけれど
も、アメリカにもう一度譲歩を迫るために今彼らはトランプ大統領が立場が弱く
なってると思って、もう少し軍事挑発をして、そしてアメリカをこっちに向かせ
て経済制裁を緩めたり支援を貰おうと思ってる可能性がある、ということですね。

 内部の情報でですね、今後予想される軍事緊張が三つあります。この中のどれ
かをやるんじゃないかと言われてまして、第一がSLBM潜水艦発射の弾道ミサイル
の発射実験ですね。既に潜水艦発射弾道ミサイルを詰める大型潜水艦は完成して
るということです。去年必死で作ってまして完成した。

 二つ目はアメリカの東海岸まで届くICBMの発射実験。前回行った時はですね、
大気圏に突入する弾道部分が三つに割れてしまった。だから検証が済んでないわ
けです。やりたいわけですね。

 三つめは白●島(ペンニョンド、はくれいとう)という島。これは西の海に、
我々の言う黄海にあるのですが、(38度線より)北の方にあります。朝鮮戦争
の時
米軍が占領しそのまま韓国に渡したわけです。これを軍事占領して海の休戦ライ
ンを南に引き直すということについて、数年前から金正恩はずっと準備をしてる、
と。

 今、62狙撃旅団など三つの特殊部隊の旅団が集結している。その白●島の対
岸にですね40隻のホバークラフトも配備されてるということです。

 金正恩ではなくて、与正が破壊すると言ったら破壊したのですね。そして「そ
れだけで終わらない、次の行為がある」と言ったわけです。

 次の行為がこの三つになるかもしれないと。どれかになるでしょう。何かやる
でしょう。国内でやると言ってやらなかったら権威が下がりますから。権威を上
げるためにやってるんですからね。国際的にも自分が第二の権力者になったこと
を示したいと思ってるのだと思うのです。

◆北朝鮮が自ら圧力を高める方向に今動いている、日朝も可能性が

 じゃあここで拉致問題との関係をお話して終わりますけれども、与正氏が拉致
についてどういう認識を持ってるのか、日本との関係をどうしようとしてるのか、
是非そういう情報を取ってほしいと思います。与正氏が東京五輪に行きたがって
いたという情報を去年私は聞いたことがあるのですが、それ本当なのかというこ
とも含めてですね。

 そして、与正氏もアメリカと戦争しようと思っていないわけです。話し合いを
するために一時的に軍事的緊張を高めて、もうこれ以上やらないからその褒美を
くれという彼らのやり方をしようとしてるわけですけど、それはトランプ大統領
には通じないと思います。

 SLBM、ICBMをやったら軍事的緊張が高まって、もう1回斬首作戦、爆撃の準備
とか始まると思います。女性の与正がそれに耐えられるかどうかですから。

 白●島の軍事占領が一番有りうるシナリオだなと。その場合に韓国軍が武力で
抵抗しなくて軍事占領されてしまったら、アメリカは何もしません。これは韓国
の問題だから。そうすると与正の権威が上がる、ということが起きるかもしれま
せん。

 しかし、軍事占領したところで外貨が入ってくるわけじゃないのです。外貨が
なくなっている。そして中国との貿易はまだ再開していません。再開するために
中国に使節団を送ったというのですけれど、中国共産党の方がですね、北の中に
は今ウイルスが蔓延してると、だから嫌だと言って、今度は中国側が遮断してる
のだそうです。出口がないのですね。

 出口に安倍総理は、トランプ大統領と話し合いをして核ミサイルを全部止めな
さい、拉致被害者の全員返しなさい、そうすればあなたたちも生き残ることがで
きるよ、と言ってるわけです。

 彼らがそれを判断するか、あるいは軍事的緊張を高めて内部矛盾がどんどん高
まってくる、政権がもたなくなるかもしれない。政権が保たなくなるかもしれな
いというところまで追い込まれない限り、一度死んだとして公表した、それも唯
一指導体制の中で先代の独裁者が決めたことを改竄することは難しいのです。

 圧力を強くかける方向に北朝鮮が自分から圧力を高める方向に今動いている。
いよいよその結果として、日朝首脳会談が開かれることもありうるかもしれない。
その前に北朝鮮の内部では何か起きるかもしれない。緊迫した情勢の中でやはり
情報を集めておくことが何よりも必要だというふうに思っています。

 今日は予定を変更いたしまして、南北連絡事務所爆破、その後に何が起きるか、
そして日本は拉致問題解決のために今何をすべきなのか、ということについてお
話ししました。ありがとうございました。

以上

横田滋さん告別式の際の言葉-西岡力

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.06.08)横田滋さん告別式の際の言葉-西岡力

 本日、令和2年6月8日に、故横田滋さん告別式が行われました。以下はその
際、横田 滋さんとの思い出について西岡力救う会会長が語った言葉です。

■横田滋さん告別式の際の言葉-西岡力

 私もキリスト者の末席を汚す者ですので、聖書の言葉をまず引きます。

 新約聖書エペソ書2章8-10節

 あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自
身から出たことではなく、神からの賜物です。

 行ないによるのではありません。だれも誇ることのないためです。

 私たちは神の作品であって、良い行ないをするためにキリスト・イエスにあっ
て造られたのです。神は、私たちが良い行ないに歩むように、その良い行ないを
もあらかじめ備えてくださったのです。

 滋さんとお目にかかって23年以上が経ちます。滋さん、早紀江さんご夫婦と、
日本全国そして米国、韓国などさまざまなところにご一緒させていただきました。
その中で、日曜日にあたり、なおかつ少し時間の余裕があるときは早紀江さんと
近所の教会に行ったり、ホテルにて二人で聖書を開き祈る時をもつことがありま
した。そのとき、滋さんはあまり良い顔をされませんでした。

 「早紀江がキリスト教を信じることは、それがなければ悲しみのため精神がお
かしくなったかも知れないから良かったと思う。しかし、自分は信じない。神が
いるならなぜ、愛する娘を突然奪うこのような不条理を許しているのか。どの神
さまでも拝んだらめぐみを連れてきてくれるなら拝みます。神は弱い人間が心の
安定を図るために拝むものだ。一番苦しいのは北朝鮮にとらわれている娘だ。彼
女が苦しんでいるのに、父である自分だけが宗教に頼って心の安定を得たら申し
訳ない」

 このような趣旨のことを話されるのを何回か聞いたことがあります。ただの人
間にしか過ぎない私には、なぜ、神さまがめぐみさんと横田滋、早紀江ご夫妻に
このような過酷な試練を与え、いまだに解決を与えないことについて、理由を説
明できません。わからないことの方が多いです。しかし、滋さんがキリストを信
じて洗礼を受けられました。それは滋さん本人や早紀江さんなどの努力によるも
のではありません。滋さんが良い行いをしてきたことへの報いでもないです。た
だ、不思議な神さまの賜物、プレゼントでした。

 しかし、聖書は言います。人にはこの世でなすべき良き行いがあらかじめ備え
られている。滋さんにとってそれは強いられた「良い行い」だったかもしれませ
ん。しかし、その道を勇敢に戦い抜きました。よくやった、もうこれくらいでい
いよ、天国で休んでめぐみさんを待ちなさいと神さまに言われて、天国に旅立ち
ました。

 滋さんは戦い続けました。23年間、私もすぐ横でともに戦ってきたのでその勇
敢さがよく分かります。安倍晋三総理大臣も〈滋さんとは本当に長い間、めぐみ
さん始め、拉致被害者の方々の帰国を実現するために、共に戦ってまいりました〉
と6月5日に会見で話されました。すぐ横で敵と戦っていた戦友が倒れたかのよう
な感覚です。

 滋さんの戦いを一言で言うとウソとの戦いでした。平成9年、めぐみさんが北
朝鮮に拉致されていることが明らかになったとき、北朝鮮は、拉致はないとウソ
をつき、日本国内でもまさか外国の工作員が日本までやってきて13才の少女たち
を拉致するはずはないという、北朝鮮の政治宣伝に同調する勢力が圧倒的多数で
した。大きなタブーがありました。そのとき、被害者に危害が加わるかも知れな
いという恐怖の下で、滋さんは実名を出して訴えるという勇気ある決断を下しま
した。それを見て、ここにいらっしゃる方がたをはじめとする他の家族も勇気を
出して実名公表に踏み切り家族会ができ、その勇気に感動した私たち少数の専門
家や有志がやはりここにいらっしゃる櫻井よしこ先生の力添えを得て、全国で救
う会をつくって救出運動が始まりました。

 小泉訪朝の数年後、お酒も入った懇談の席で、救う会の当時の佐藤勝巳会長と
私が滋さんに叱責されたことがあります。平成9年1月滋さんが実名を出すという
決断をする前に、救う会の母体になった現代コリア研究所がネットに新潟日報の
報道を引用する形で横田めぐみという実名を明らかにしていたことを、なぜ、家
族の了解なしにそのようなことをしたのかと責められたのでした。そのとき、私
と佐藤会長は申し訳なかったと謝罪した上で、だからこそ、世論を盛り上げてめ
ぐみさんたち全員を取り戻す運動をさいごまでいっしょに続けますとお誓いしま
した。

 ちなみに私は西村真悟議員が平成9年2月国会でめぐみさん拉致について初めて
質問する際、実名を出すかどうか、専門家の西岡の判断に任せるといわれ、胃が
キリキリするほど悩みました。そこで、政府の治安当局の専門家にこのような質
問をしたらきちんと答弁してくれるかと事前に問い合わせをしました。政府答弁
が「知らない」などという冷たいものだと、北朝鮮は日本政府はめぐみさん拉致
について証拠を持っていないと考えて、証拠隠滅のために被害者に危害を加える
危険が高まると判断したからです。そのとき、当局の専門家は、ぜひ質問してほ
しいと言って、大韓機爆破事件の犯人の金慶姫さんの本の中に、「拉致された日
本人少女は洗濯も自分でできなかった、と招待所で聞いた」という記述があるこ
とを教えてくれました。政府はめぐみさん拉致について証拠を持っているなと実
感したので西村先生に実名を出しましょうとお伝えしたことを覚えています。

 滋さんと私たちが戦った第一のウソは、拉致など存在しないというものでした。
産経以外の全てのマスコミが拉致疑惑と書いて、北朝鮮側の言い分と私たちの言
い分を両論併記していました。街頭署名をしているとビラを投げ捨てて踏みつけ
たり、署名用紙をたたき落とされたりしました。冷たい視線を送って無視される
ことが普通でした。それでも全国どこでも行くという姿勢で、各地で救う会の仲
間と集会を開きました。新幹線と特急を乗り換えて4時間近くかけて到着した会
場に待っていたのは10人未満ということもありました。集会出席者より警備の警
官の方が多いこともありました。それでも愚直に、娘が拉致されています。どう
か世論を盛り上げて救出して下さいと滋さんは訴え続けました。そして、2002年
9月、拉致を命じた金正日が小泉首相に拉致したことを認めて謝罪するという大
きな成果がありました。拉致は存在しないというウソを打ち破ることができたの
です。

 しかし、そのとき北朝鮮は拉致したのは13人だけでめぐみさんたち8人は死亡
した、蓮池さんたち5人は返したから拉致問題は解決したという新たなウソをつ
きました。残念なことに、日本国内でも死亡を認めて日朝国交正常化に向かうべ
きだと考える勢力が出てきました。新しいウソに対する滋さんと私たちの戦いが
続きました。

 温厚な滋さんは人の前で怒りをあらわにすることはほとんどありません。しか
し、私は滋さんが顔を真っ赤にして激怒して記者会見に臨む姿を2回、覚えてい
ます。

 1回目は平成14年9月、小泉訪朝の当日に政府から呼び出されて、お宅の娘
さんは亡くなっていますと断定形で通報された翌日、平壌から戻った外務省幹部
に面会して、「死亡を確認する作業は行っていない」という衝撃的な事実を告げ
られ、「人の命をここまで粗末に扱うのか」と激怒されていました。

 2回目は平成16年12月、めぐみさんの遺骨と称されるものから、めぐみさ
ん以外の2人のDNAが検出されたときです。北朝鮮の説明はすべてでたらめだと語
気を強めて批判していました。

 この二つ目のウソを打ち破るため、滋さんと私たちは日本国としての怒りのメッ
セージを伝えるため経済制裁を発動してほしいと炎天下の国会前で座り込みをし
ました。また、繰り返し訪米、国連訪問、韓国、タイ、ルーマニア、レバノン、
米国などの拉致家族との交流を行い国際連携を強めました。

 平成18年、第一次安倍政権が成立すると、私たちが運動の最初から求めてきた、
政府に拉致を専門に担当する部署ができました。拉致担当大臣とその下の事務局
が新設されたのです。また、北朝鮮人権法が成立し、政府と地方公共団体が拉致
問題の啓発行事を行うことが義務づけられました。世論を動かすという滋さんの
決断が生んだ大きな成果でした。

 しかし、超過密スケジュールは滋さんの体をむしばんでいきました。早紀江さ
んや二人の息子さん、そして私などが繰り返し、すこし休んで下さいとお願いし
ましたが、滋さんはそれを聞き入れて下さらなかった。そして、平成28年頃から
体調を崩し、対外活動がほとんどできなくなりました。ついに2年前に倒れて入
院されました。毎年2回、総理大臣を迎えて開催してきた国民大集会では最後の
出席が平成28年の9月でした。平成30年4月の国民大集会では不自由な体の中、次
のようなめぐみさんへのビデオメッセージを寄せて下さいました。

〈めぐみちゃん、お父さんですよ。ここら辺で、かならず解放されると信じて、
今めぐみが隣の部屋で、待っているようなと、同じような感じがします。もうす
ぐ会えるかもしれませんが、体だけは気を付けていてください。もうほんのわず
かですから、がんばってください。〉

 その集会で司会をしていた私は次のような反省の言葉を述べました。その気持
ちは今も変わっていません。

〈私は少し反省をしています。我々はこの間20年間運動をしてきましたが、家
族の人を先頭に立てすぎたのではないだろうか。ある集会に行きますと、家族会
の人に「頑張ってください」という声がかかります。

 そうではないはずです。今滋さんがおっしゃっていましたが、向こうにいる被
害者に、「もう少しですよ、頑張ってください」と言わなければならないんです。
そして、助け出すのは家族ではなく、日本国政府、日本国国会、日本国の国民が
一体になって助け出さなければならない。家族が助けようとしているのを我々が
助けるのではない。

 しかし、横田滋さんは、どこに呼ばれても行く。もう手帳がまっ黒でした。今
あれだけしかしゃべれないようになられたのは、歳相応の老いではない。自分の
身をすり減らして、ここにも来られないような身体になられた。

 それでよかったのか。家族が身をすり減らさなければならないような運動を我
々がしてきたとしたら、反省しなければならない。日本人が日本人を助ける。
「家族の人たちは安心して待ってください」と言えるような運動をしなければな
らなかった。

 そして何よりも、家族がいない人たちも助けなければいけないのです。これか
ら家族の訴えを聞いていただきますが、想像力を、その家族ではなく、向こうに
いる人たち、被害者の人たちがこの瞬間どう思っているのかというところまで想
像力を働かせて、「もうちょっとですよ」と先ほど滋さんが言った声を届けよう
ではありませんか。〉

 滋さんは我が身をすり減らして世論に訴えるという戦いの先頭に立たれました。
それが滋さんに準備されていた「良き行い」だったと私は信じます。神さまがも
ういいよ、あなたは良くやった、あとは任せて天国で休みなさいと滋さんを天国
に召されました。

 だからこそ、残された私たちがこの戦いを勝利して、めぐみさんたち全被害者
の即時一括帰国という絶対譲れない課題を実現させなければならない、そう決意
を固めています。滋さん、どうか天国でめぐみさんたちが帰ってくることを見て
いて下さい。かならず、みなの力で助け出します。

以上

横田滋家族会前代表ご逝去

★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.06.05-3)横田滋家族会前代表ご逝去-飯塚代表、西岡力会長コメント

■横田滋家族会前代表ご逝去-飯塚代表、西岡力会長コメント

◆飯塚繁雄・家族会代表のコメント

 拉致救出運動が長くかかっている中、こういう状況が出てくることは当然のこ
とで、いつかは来ることです。我々はそういうことを覚悟しながら活動をしてき
ました。だからこそ「家族が元気なうちに早く!」と訴えてきたわけですが、そ
の意味で大変残念に思います。

◆西岡力・救う会会長のコメント

 痛恨の極みです。拉致被害者救出のため23年間、ともに戦ってきた者として、
力が足りなかった、申し訳ないという思いで一杯です。

 横田滋さんが、平成9年、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されていることが発
覚した後、実名と写真を出して救出運動を行うという困難な決断をされたことで、
拉致という大きな闇を明るみに出す契機になりました。

 しかし、5人とその家族は助け出せましたが、めぐみさんたち多数の被害者は
いまだに彼の地に抑留されたままです。一目でもめぐみさんに会いたいという強
い意志で2年以上の入院生活で最後の戦いをされ、力尽きて天国に旅立たれまし
た。

 必ずめぐみさんたちを助け出します。どうか、天国でそのときをお待ちくださ
い。

以上

Appendix

プロフィール

救う会山口

Author:救う会山口
北朝鮮に拉致された日本人を救出する山口の会
事務局
Tel 090-3377-0980(加治満正)
サイトへのお問い合わせ
kazi-mmk@sky.plala.or.jp

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